【一点限り】渡辺竹清作 煤竹鶴文様御所籠(紫)

■渡辺竹清作 煤竹鶴文様御所籠(紫)■サイズ:約W20×H15.5×D15cm■素材:煤竹■原産国:日本製・国産世界的に有名な宝石店T社のニューヨークの本店には実に様々な商品が並べられていています。

日本でもお馴染みで、世界中の人々に愛される数々の作品を生みだされてきた、イタリアはフィレンチェ生まれ、ファッションモデルとして活躍した後、女性デザイナーとなられた方がおられます。

彼女のデザインしたものの中には日本からインスピレーションを受けたものもあり、湯飲み茶碗に取っ手をつけたコーヒーカップや昔の和箪笥の金具をモチーフにした作品など、今の日本人が忘れかけているはっと気づかせられるそんな作品もあります。

渡辺先生は最初このデザイナーから、パーティーバッグ製作依頼が来た当時、横文字のブランド名に「なに、レストランか何か?」と言われたそうです。

しかし、この日本を代表する巨匠と世界的デザイナー、それに百数十年の眠りからよみがえった煤竹(すすだけ)という最高の素材が加わってパーティバッグは生まれました。

某ハリウッドスターの奥様がどうしてもと言って追加注文を一度受けた以外は毎年限定販売ですぐ完売。

だから幻のパーティーバッグと言われていたそうです。

それは、渡辺先生と非常に懇意だった竹虎二代目からゆずられた、煤竹製のパーティーバッグ(プロトタイプ)です。

このバッグを創作するため渡辺先生とデザイナーの方が通訳を介し、夜を徹して話し合って試行錯誤を繰り返していたときに試作された一点だそうですから、苦心の重みが感じられ、なお一層大事に思っています。

年に一度。

元旦に着物を着ての初詣の時にだけこのバッグを持ちます。

世界最高のデザインと技、100年の竹の重みに竹虎の歩み、敬愛する祖父への思いなどが交錯します。

どこにもない至宝を手にする緊張感でピンと背筋の伸びる思いです。

煤竹(すす竹)は、古民家の囲炉裏の煙でいぶされた竹の事です。

下の写真のように茶褐色の色目は、いぶされて自然についたもので、縄目には色が着かずに残ったものもあります。

中には100〜150年も前の竹もあり茶道具などにも珍重されますが、現在では囲炉裏のある家屋がありませんので今後、ますます貴重な素材なのです。

以前京都のお取引先さんのところに、立派な煤竹(すす竹)がおいてありましたのでお値段を聞いてみると、なんと1本100万円との事に驚きました。

そんなわけで古い民家を壊すと聞くと、県外までトラックを走らせて竹をいただきに行くこともあるのです。

煤竹と染め上げた真竹の竹ひごを使うことにより模様が浮き上がるようなあしらいにされています。

繊細で美しい竹編は、鶴が舞うように見えることから鶴文様とも呼ばれる面白い編み目です。

時間の経過とともに染め上げた真竹の色合いがそれぞれ違ってきています。

底部分の文様はくっきりと残り、逆に上蓋部分は薄くかすかな色目となっています。

竹編みの見事さだけでなく、内張も丁寧に仕上げられています。

写真右側に経年によるシミがあります。

口部分の籐巻きの丁寧さに技術の高さを伺い知ることができます。

目抜きとは刀のさやに付けられる部品なのですが、竹虎らしく雰囲気のある虎の目抜きを留め金具に使っていただきました。

渡辺竹清先生の裏書きの入った桐箱です。

  • 商品価格:495,000円
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